こんにちは!
こんばんは!
元銀行員ブロガーのはおです!

今回は前から書こうと思っていて書けていなかった内容の記事なのですが、
僕が現在通っている職業訓練校についての記事になります。
僕は半年前に職業訓練を利用していた母親からの勧めで、2022年5月より公的職業訓練に通っています。
銀行を退職する際に、「職業訓練でしばらく勉強します」と職場の方々に報告すると、「職業訓練」という制度自体、知らない方も多いと感じました。
なので、今回は職業訓練の概要、職業訓練のメリット・注意点等をご紹介できればと思います。
「まだ受講中」という立場でのお話になりますのでご了承ください。
【こんな方におすすめ】
- 転職を考えている方
- 就職に必要なスキル・知識をつけたい方
- 一度離職してから転職活動したい方
職業訓練とは?
職業訓練は、ハローワークで求職登録をしている離職者を対象に、希望する仕事に就くために必要なスキル、知識習得のための訓練を実施する公的制度です。
厳密にいうと、職業訓練は以下の2つに分けられます。
・離職前に雇用保険に加入し、離職後失業保険の受給資格がある求職者を対象とする
・失業保険(離職時の年齢・雇用保険加入期間等による)+交通費
②求職者支援訓練
・失業保険の受給資格がない求職者を対象とする
・月額10万円+交通費+給付金(実家を離れて訓練を受ける人等)
失業保険や給付金に関しては受給資格者のルールが様々あり、このブログでの説明が難しいため、厚生労働省のハロートレーニングに関するページを確認するか、最寄りのハローワークの窓口で確認してみてください。
もちろん職業訓練についても厚生労働省のページで確認し、ハローワークで申込・相談ができます!
ちなみに僕が通っているのは①の公的職業訓練に該当するので、今回はこの公的職業訓練に関してお話をさせていただきます。
職業訓練のメリット
お金をもらいながら仕事で使える知識・スキルを無料で習得できる
公的職業訓練は無料で講義を受けることができます。
むしろ、失業保険と交通費をもらいながら受講ができます。
受講するコースによっては、テキスト代や検定代がかかることもありますが、講義は原則無料です。
受講できるコースは様々で、PCスキルを学べるコース、建築関係のスキルを学べるコース、介護職員養成コース等があります。
ちなみに僕が受講しているのは「ITビジネス実務基礎」というコースで主にWord・Excel・Power Point等のOfficeソフトの使い方を実践的に学べるコースです。
授業を受けて理解度が深まったら日商PC検定に挑戦し、資格を取得することができます。
就職に繋がりやすい
職業訓練を受講しながら就職活動をすることは、普通に離職してから就職活動をするよりも圧倒的に有利かと思います。
訓練では訓練受講者の早期就職のため、カリキュラムの中に就職支援の講義が組み込まれています。
具体的には「履歴書・職務経歴書の書き方」や「面接対策」「自己分析」の指導を受けたり、就活状況の相談を個別でしてもらえます。
ジョブカフェなど就職支援施設から職員の方に来ていただき、就職活動に役立つお話を聞いたりすることもありました。
また、職業訓練は離職期間中の一つの実績としてアピールができます。
具体的には、受講したことを「研修歴」として履歴書の学歴・職歴の欄に記入をすることができます。
一度離職してから就職活動をする人は、離職期間を「ブランク」として捉えられがちですが、職業訓練で就職のために勉強していたということが伝えることができれば印象もよくなるでしょう。
規則正しい生活習慣が身に付く
職業訓練校は名前に訓練校と付くくらいなので、本当に学校みたいな感じです。
僕が通っているコースは毎日9:15~16:00(お昼休み1時間含む)の間で6コマ授業があります。
主なスケジュールは以下のようになっています。
(1限)9:15~10:05
(2限) 9:20~10:05
(3限)11:15~12:10
(お昼休み)12:10~13:10
(4限)13:10~13:55
(5限)14:05~14:55
(6限)15:05~16:00
日替わりで授業の号令をかけたり、3分間スピーチをする日直がいて、週替わりで放課後に掃除もします。
ただ離職するだけだと生活面でだらけてしまう心配もありますが、職業訓練では久々に学校に通っているような感覚で規則正しい生活ができます。
職業訓練受講にあたっての注意点
選考を通らないと受講できない
職業訓練は、就職試験のように選考があります。
1つのコースに20~30人ほどの定員が設けられており、定員より高い倍率で申込があることがほとんどなので、訓練校が受講する人を面接や筆記試験によって厳正に選びます。
もし選考に落ちると、同じようなカリキュラムの訓練を申し込むのに3~4か月待たないといけなかったりするので、本当の就職試験と同様しっかり準備をして臨む必要があります。
僕が受けている訓練は、申込時に20人の定員に対し、30人ほどの申込がありました。
選考内容は面接のみでした。
聞かれた質問は以下の通りです。
- 訓練の志望動機
- 訓練で学びたいこと
- どんな職に就きたいか
- 自己PR
- 年齢や学歴、職歴の違う人たちと訓練を受けることに問題はないか
- 訓練に通う際の交通手段
ハローワークに訓練申込時に、所定の願書と履歴書のようなものを出すのですが、基本的にはそれに記載した内容に沿って質問されました。
志望動機、前職の退職理由、訓練でどんなことを身に付けたいか等の基本事項はしっかり準備しておきましょう。
受け答えの仕方も、就職試験のような要領でよいと思います。
特に僕が気を付けたのは、聞かれた質問に対して結論から先に述べ、理由や経緯を後から話すということです。
四人一組の集団面接だったのですが、一緒に面接を受けたグループで意外とできていない人が多かったのでかなり差をつけられたポイントだったと思います。
志望動機はざっくりとですが、確かこんな感じの内容を答えました。
「就職に不可欠なパソコンスキルを身に付けたいと考え、志望しました。
現在私はIT関係の就職を目指し、就職活動を行っています。
仕事を探していく中でWord、Excel等のOfficeソフトがスムーズに使えることが前提の求人が多いと感じ、現状スキル不足であるため、職業訓練を受講することを考えました。
中でも本コースはWord,Excelに関して基礎から実践的に学ぶことができ、就職支援もカリキュラムに入っているため、より自分が目指す就職に繋がりやすいと感じた為、志望しました。」
これは銀行時代に上司から
「お前何が言いたいんか分からん!何か報告するときは結論から話せ!」
としつこく言われていたのが役に立ったと感じています(笑)
内容が簡単すぎて退屈なときがある
職業訓練は、一度社会人として働いた経験のある人たちが集まっているとはいえ、職歴・学歴など様々な方がいます。
人によっては「これわざわざ教えてもらう必要ある?」っていうような内容も習うことがあります。
僕が受けている訓練だと、PCの電源の入れ方・切り方、タイピング、マウスのクリック、名前を付けて保存・上書き保存の仕方などをわりと時間をかけて説明されました。
スキル以外の部分だと、ビジネスマナーや一般教養も改めて習う機会があります。
当たり前のように分かる人もいれば、本当にやったことがなくて分からない人もいて、最初は分からない人に合わせて進められるので少し退屈でした。
しかし、新たに学べることも多いです。
前向きに取り組みましょう。
訓練を受けて必ず就職できるとは限らない
職業訓練は就職に必要なスキルを学ぶことができ、就職支援も受けることができますが、受講したからといって必ずしも就職できるわけではありません。
僕が通っている訓練校では、訓練終了後3ヶ月以内での再就職を目指すよう言われますが、平成30年~令和2年の訓練生の就職実績は77%だそうです。
訓練期間中に就職が決まり退校する人、訓練期間に就職が決まり訓練終了後に就業を開始する人がほとんどですが、そう簡単にはいかない人もいるようです。
就職活動をするうえで有利なのは間違いありませんが、選考を受けて内定を勝ち取るまで自分で主体的に行動していかなければなりません。
まとめ
いかかだったでしょうか?
転職をしようと考えるとき、多くの人は以下の2つのうちどちらかを選択をすると思います。
①の場合、収入を得ながら就職活動ができるので金銭的に困ることはないと思いますが、仕事をしながらの転職活動はシンプルに忙しいです。仕事の合間を縫っての就活になるのでスケジュール調整が難しく、選考を受けることができる企業も限定される場合があります。慌てて変な会社に決めてしまうのも良くありません。
②の場合、時間的余裕はあるのでじっくりと就職活動ができますが、就職が決まるまで収入がほとんどないので金銭面では苦しくなります。また、離職期間が長いと仕事のブランクができてしまうので面接でツッコまれる可能性があります。
職業訓練は①と②の良いとこ取りのような感じで、お金(失業保険)をもらいながらある程度じっくり就職の為の勉強や求職活動ができるのでおすすめです。
実際に僕が前職で退職の報告をしてまわっていた時に、職業訓練のような公的制度があることを知らない人も多いと感じました。
現在僕は、再就職と日商PC検定2級(Word・Excelともに)取得を目標に訓練を頑張っています。
離職期間はせっかく時間があるので、就職に繋がりやすくするためにも資格試験に積極的に挑戦しましょう。
僕のブログでは①FP2級・3級、②ITパスポートに合格するための学習方法・教材を紹介しています。
特にITパスポートはIT業界以外でも注目されていて挑戦しやすい資格なので、ぜひ参考にして検定に挑戦してみてください!


転職を考える人はぜひこの「職業訓練」という道も選択肢の一つに入れて転職活動をしてみてはいかがでしょうか?
では、また次の記事で(#^.^#)
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